婚活相手にギフトカードを要求されたら要注意|40代が見抜く詐欺のサイン3つ

「ギフト券を買って番号を送って」その一文で指が止まった夜

婚活アプリで知り合って2週間。毎晩欠かさず「おやすみ」のメッセージをくれる彼から、その日はいつもと違う内容が届きました。

「実は出張先でカードトラブルがあって、今すぐ現金が引き出せないんだ。悪いんだけど、コンビニでAmazonギフト券を買って、裏面のコードを写真で送ってもらえないかな。落ち着いたらすぐ返すから」

「困っているなら助けたい」——そう思った直後、スマホを持つ手が止まりました。現金じゃなくて、ギフト券。しかも番号を写真で送るだけでいい。妙に具体的なのに、妙に不自然。この違和感の正体がわからないまま、結局その夜は返信できませんでした。

実はこの「ギフトカードを買って番号を送って」というお願いは、婚活の場で今静かに広がっている詐欺の典型的な手口のひとつです。今日は、婚活中の40代女性が知っておきたい詐欺の種類と手口、そして見分け方をまとめました。

婚活で増えている詐欺の種類(ロマンス詐欺・結婚詐欺・投資勧誘)

婚活の場を悪用した詐欺には、いくつかのパターンがあります。

ロマンス詐欺

マッチングアプリやSNSで出会い、会わないまま親密な関係を演出したあと、金銭を要求するタイプです。「海外赴任中でトラブルが起きた」「入院費が必要」など、直接会えない事情を口実にして送金やギフトカードの購入を促します。

結婚詐欺

実際に会って交際を重ね、結婚を前提とした関係を築いたうえでお金を騙し取るタイプです。信頼関係ができてから「家族の借金」「事業資金」を切り出してくることが多く、発覚が遅れがちです。

投資勧誘

恋愛感情を利用して「一緒に資産を増やそう」と持ちかけ、FXや仮想通貨、未公開株などへ誘導するタイプです。

そしてこの3つに共通して使われる「送金の入口」として、近年目立っているのがギフトカードやプリペイドカードです。銀行振込より手軽で、しかも相手の身元が一切わからないまま現金化できてしまうため、詐欺師にとって都合のいい手段になっています。

典型的な手口(最新データ・警察庁統計)

警察庁が2026年に公表した確定値によると、2025年(令和7年)のSNS型ロマンス詐欺の認知件数は5,604件(前年比+1,780件、+46.5%)、被害額は552.2億円(前年比+151.4億円、+37.8%)と、件数・被害額ともに過去最悪を更新しました。被害額の多くを40〜60代が占めており、婚活世代がまさに標的になっていることがわかります(出典:警察庁SOS47「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について」)。

会わずにメッセージだけで親密になる

「仕事が忙しくて」「海外にいるので」といった理由でオンラインのやりとりだけが続き、なかなか実際に会おうとしないパターンです。写真は送ってくるのにビデオ通話は避ける、会う約束をするたびに理由をつけて延期する——こうした相手には注意が必要です。プロフィール写真は爽やかな笑顔で、職業も「医師」「エンジニア」「海外駐在」など信用されやすい肩書きが並んでいることが多く、会話も丁寧で好感が持てるぶん、疑うタイミングを逃してしまいがちです。

「二人の将来のために」と投資・送金を促す

ある程度関係が深まったころ、「将来のために資産を持っておいたほうがいい」「トラブルで困っている、力を貸してほしい」と話が変わってきます。ここで警戒したいのが、要求される支払い方法です。銀行振込ではなく「コンビニでAmazonギフト券やGoogle Playカードを買って、裏面のコード番号を写真で送ってほしい」というお願いは、極めて典型的な詐欺の手口です。国民生活センターも、コンビニ等でプリペイド型電子マネーを購入させて番号を伝えさせる手口について繰り返し注意喚起しています(出典:国民生活センター)。ギフトカードは番号さえわかれば匿名のまま現金化・転売できてしまうため、一度送ってしまうと後から取り返すことはほとんど不可能です。「銀行振込より簡単だから」「手数料がかからないから」といった理由をつけてくることが多いですが、正当な理由でギフトカードの購入と番号送付を求められる場面は、通常の恋愛関係にはまず存在しません。

狙われやすい人の特徴と、40代以上が標的になる理由

ギフトカード要求も含め、ロマンス詐欺の被害者には共通した傾向があります。

  • 本気で結婚を考えていて、相手の気持ちを信じたい
  • 「困っている人を助けたい」という気持ちが強く、頼られると断りにくい
  • ある程度の貯蓄・収入があり、少額の立て替えなら応じられる経済力がある
  • ギフトカードやプリペイドカードの匿名性・危険性についてあまり知らない
  • 孤独感や焦りを感じている時期にある

40代以上が標的になりやすいのには理由があります。20〜30代に比べて経済的に安定していることが多く、「少額なら」「困っているなら」と応じてしまいやすい年代だからです。またギフトカードは1回の要求額が数千円〜数万円と比較的少額なため、警戒心が薄れたまま何度も応じてしまい、結果的に被害額が膨らんでいくケースも少なくありません。「たかがギフト券」「いい歳をして騙されたなんて恥ずかしい」という気持ちから、被害に遭っても周囲に相談できず、一人で抱え込んでしまう方も目立ちます。

詐欺を見分けるチェックリスト

以下に当てはまる項目が多いほど、注意が必要です。

【出会ってからのスピード感】

  • □ 出会って1ヶ月以内に「将来」「結婚」を前提にした強い言葉が出てくる
  • □ 何度誘っても会えない、あるいはビデオ通話を避ける
  • □ アプリ外のLINEやメールにすぐ誘導してくる

【お金・支払いに関する話題】

  • □ 「トラブルで困っている」「力を貸してほしい」と助けを求めてくる
  • □ 銀行振込ではなく、コンビニでギフトカードやプリペイドカードを買うよう頼まれた
  • □ カードの裏面のコード番号を写真で送るよう指示された
  • □ 「すぐ返す」と言われたが、具体的な返済方法や時期があいまい

【プロフィール・身元】

  • □ 職業や住所などの基本情報があいまい、または話すたびに変わる
  • □ 身分証明書を見せてほしいと頼むと、話をそらされる

【直感・違和感】

  • □ 話がうますぎて、なんとなく現実感がない
  • □ 「怪しいかも」と友人や家族に話すと、みんなに止められる
  • □ 断ろうとすると急に態度が変わったり、罪悪感を刺激する言葉を使ってきたりする

2つ以上チェックがついたら、その場で対応せず一度立ち止まりましょう。特に「ギフトカードの番号を送って」というお願いは、それ単体で詐欺を強く疑うべきサインです。

安全に婚活するには(本人確認のある相談所のメリット)

「優しくしてくれた相手が詐欺かもしれない」——そう思うと、婚活そのものが怖くなってしまう方も多いと思います。ですが、出会う「場」を変えるだけで、リスクは大きく減らせます。

結婚相談所では、入会時に身分証明書・独身証明書・収入証明などの提出が必須です。プロフィールに記載された年齢・職業・婚姻歴は書類で確認済みのため、「実は身元が偽っていた」というリスクがぐっと下がります。また、やりとりの中で不自然な金銭の相談やギフトカードの要求があった場合、相談所側に報告・相談できる窓口があることも、個人間だけでやりとりするマッチングアプリにはない安心材料です。

「相手の言葉が本当かどうか、いつも自分一人で見極めなければいけない婚活」は、想像以上に神経をすり減らします。本人確認がしっかりした環境なら、その緊張感から解放されて、本来の「いい人と出会いたい」という気持ちに集中できます。

まずは入会を決める必要はありません。どんな相談所があるか、比較してみるだけでも十分です。


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