婚活写真のなりすまし詐欺、40代女性のための逆画像検索チェック法5選

金曜の夜、保存したその写真を検索窓に貼ってみた

金曜の夜、お風呂上がりにソファでマッチングアプリを開いていました。その日「いいね」を送ってきたのは、爽やかな笑顔でスーツ姿の男性。プロフィールには「都内の総合病院に勤務」「将来は地元に戻って開業も考えている」と書かれていて、条件的には申し分ありません。メッセージのやりとりも丁寧で、絵文字の使い方まで感じがいい。

ただ、写真をじっと見ているうちに、なんとなく引っかかりました。角度もライティングも、まるで雑誌の広告みたいにきれいすぎる。「モデルさんの写真をそのまま使っているんじゃないか」——そんな考えがふと頭をよぎり、思わず写真を保存して、スマホのブラウザで画像検索にかけてみました。数秒後に出てきた検索結果を見て、指が止まりました。同じ写真が、まったく別の名前・別の職業のプロフィールで、いくつも使われていたのです。

この「写真を検索窓に貼るだけで、なりすましがわかる」という方法は逆画像検索と呼ばれ、婚活詐欺・ロマンス詐欺を見抜く手段として今、静かに注目されています。今日は、婚活中の40代女性が知っておきたい「写真なりすまし」の手口と、逆画像検索を使った見分け方についてまとめました。

婚活で増えている詐欺の種類(ロマンス詐欺・結婚詐欺・投資勧誘)

婚活の場を悪用した詐欺には、大きく分けて3つのパターンがあります。

ロマンス詐欺

マッチングアプリやSNSで知り合い、実際には一度も会わないまま親密な関係を演出したうえで、金銭を要求するタイプです。この後に説明する「写真のなりすまし」は、このロマンス詐欺の入口として非常によく使われています。

結婚詐欺

実際に会って交際を重ね、結婚を前提とした信頼関係を築いたうえでお金を騙し取るタイプです。会っている分、写真のなりすましは起こりにくいものの、経歴や職業を偽っているケースはあります。

投資勧誘

恋愛感情につけこみ、「一緒に資産を増やそう」とFXや仮想通貨、未公開株などに誘導するタイプです。

この3つのうち、特にロマンス詐欺の初期段階で使われるのが「他人の写真を無断で使う」という手口です。医師・パイロット・海外駐在の会社役員など、いかにも信頼されやすい肩書きとセットで、他人の顔写真——多くは海外の一般人やモデル、俳優の写真——が流用されます。

典型的な手口(最新データ・警察庁統計)

警察庁が公表した確定値によると、令和7年(2025年)のSNS型ロマンス詐欺の認知件数は5,604件(前年比+1,780件、+46.5%)、被害額は552.2億円(前年比+151.4億円、+37.8%)と、件数・被害額ともに過去最悪を更新しています(出典:警察庁SOS47「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について」)。被害者の年代は40〜60代が中心で、まさに婚活世代が標的にされていることがわかります。

会わずにメッセージだけで親密になる

「仕事が忙しい」「海外に赴任している」といった理由をつけて、実際に会おうとしないまま、メッセージだけのやりとりが数週間〜数ヶ月続くパターンです。ビデオ通話を提案すると「今は回線が悪くて」「顔出しは苦手で」とかわされる一方、写真だけは何枚も送ってくる——これは、その写真が本人のものではない可能性を疑うべきサインです。他人の写真を使っている場合、動く姿・声・表情を見せられないため、ビデオ通話を徹底的に避ける傾向があります。ここで役立つのが逆画像検索です。相手から送られてきたプロフィール写真をブラウザの画像検索(Googleレンズなど)にかけると、同じ写真が別人の名前・別のSNSアカウントで使われていないか確認できます。まったく同じ写真が海外のインスタグラムやストックフォトサイトに出てくる場合、なりすましの可能性が高いといえます。

「二人の将来のために」と投資・送金を促す

ある程度メッセージのやりとりが続き、信頼関係ができたころに「将来のために資産を持っておいたほうがいい」「トラブルで困っている、力を貸してほしい」と話が変わってきます。銀行振込だけでなく、コンビニで買えるギフトカードのコード番号を送らせる手口も多く報告されています。写真がなりすましだった場合、この時点でお金の話に応じてしまうと、相手の本当の身元も、お金の返還先もわからないまま被害だけが残ることになります。だからこそ、お金の話が出る前の「写真の段階」で違和感に気づけるかどうかが、被害を防ぐ大きな分かれ道になります。

狙われやすい人の特徴と、40代以上が標的になる理由

写真なりすましを含むロマンス詐欺の被害者には、共通した傾向があります。

  • 本気で結婚を考えていて、条件のいい相手を信じたい気持ちが強い
  • 忙しくて、逆画像検索のような一手間をかける時間的・心理的余裕がない
  • 「疑うのは相手に失礼」という遠慮から、確認を後回しにしてしまう
  • ある程度の貯蓄・収入があり、少額の立て替えなら応じられる経済力がある
  • 孤独感や焦りを感じている時期にある

40代以上が標的になりやすいのには理由があります。20〜30代に比べてマッチングアプリの利用歴が浅く、「写真は本人のもの」という前提で疑わずに信じてしまいやすいこと。そして、経済的に安定している方が多く、頼られると「少額なら」と応じてしまいやすいことです。さらに、いい歳をして写真すら疑わなかったことを恥ずかしく感じ、被害に気づいても周囲に相談できず一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。

詐欺を見分けるチェックリスト

以下に当てはまる項目が多いほど、注意が必要です。

【写真・プロフィールに関するサイン】

  • □ 写真がプロ仕様に美しすぎる、雑誌の広告のような雰囲気がある
  • □ 逆画像検索(Googleレンズなど)で同じ写真を検索したことがない
  • □ 何度誘ってもビデオ通話に応じない、理由をつけて先延ばしにする
  • □ 職業や住所などの基本情報があいまい、または話すたびに変わる

【出会ってからのスピード感】

  • □ 出会って1ヶ月以内に「将来」「結婚」を前提にした強い言葉が出てくる
  • □ アプリ外のLINEやメールにすぐ誘導してくる

【お金・支払いに関する話題】

  • □ 「トラブルで困っている」「力を貸してほしい」と助けを求めてくる
  • □ 銀行振込ではなく、ギフトカードやプリペイドカードの購入を頼まれた

【直感・違和感】

  • □ 話がうますぎて、なんとなく現実感がない
  • □ 「怪しいかも」と友人や家族に話すと、みんなに止められる

2つ以上チェックがついたら、その場で対応せず一度立ち止まりましょう。特に「写真を一度も逆画像検索していない」「ビデオ通話を避け続ける」の2つが重なった相手には、慎重になることをおすすめします。

安全に婚活するには(本人確認のある相談所のメリット)

「気になる人の写真を、毎回自分で検索して確認しなければいけない」——この緊張感が続くと、婚活そのものが疲れる作業になってしまいます。ですが、出会う「場」を変えるだけで、この負担は大きく減らせます。

結婚相談所では、入会時に身分証明書・独身証明書・収入証明などの提出が必須で、プロフィール写真も対面や書類確認のうえで登録されます。「この写真は本人のものなのか」を毎回自分で調べる必要がなく、安心してやりとりに集中できるのが最大のメリットです。また、やりとりの中で不自然な点があれば、相談所のカウンセラーに相談できる窓口があることも、個人間だけでやりとりするマッチングアプリにはない安心材料です。

まずは入会を決める必要はありません。どんな相談所があるか、比較してみるだけでも十分です。


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