火曜の夜、2つのタブを行き来する指先
火曜の夜9時すぎ、リビングのソファでノートPCを開いたまま、気づけば30分が経っていました。開いているのは結婚相談所のタブが2つ。「大手の仲介型」と「オンライン完結のデータマッチング型」、どちらも資料請求までは済ませたものの、「結局どっちに入会すればいいんだろう」と迷ったまま、カーソルだけが行ったり来たりしています。
SNSで見かけた「結婚相談所は掛け持ちした方がいい」という投稿が頭の片隅に残っていて、1社に絞るべきか、それとも複数登録して比較しながら進めるべきか、判断がつきません。40代からの婚活は時間が限られている分、遠回りしたくない気持ちが強くなる一方で、費用も気になり、なかなか一歩を踏み出せずにいます。
この記事では、結婚相談所を1社に絞るべきか複数掛け持ちすべきかで迷っている40代女性に向けて、後悔しないための選び方の軸を整理してお伝えします。読み終える頃には、自分に合った進め方の輪郭が見えているはずです。
まず知るべき相談所の種類(仲介型 vs データマッチング型)
選び方を考える前に、結婚相談所には大きく分けて「仲介型(仲人型)」と「データマッチング型」の2つのタイプがあることを押さえておきましょう。掛け持ちを検討する際も、この2タイプの違いを理解しているかどうかで組み合わせの正解が変わってきます。
仲介型(仲人型)は、専任のカウンセラーが一人ひとりに付き、お相手探しからお見合いの日程調整、交際中のアドバイスまで伴走してくれるスタイルです。自分では言い出しにくい条件のすり合わせも任せられるため、婚活に不慣れな方や、仕事で時間が取りにくい40代女性に向いています。
データマッチング型は、プロフィールや希望条件をシステムに登録し、AIやアルゴリズムが相性の良い相手を自動で紹介してくれるスタイルです。自分のペースで多くの人と出会いたい方に向いていますが、その分「どう動くか」を自分で組み立てる主体性が求められます。
複数の相談所を併用する場合、よくあるのは「仲介型+データマッチング型」や「大手+小規模」といった、タイプの異なる相談所を組み合わせるパターンです。同じタイプを2社掛け持ちしても紹介される層が似てしまい、費用ばかりかさむ結果になりやすいため注意が必要です。
失敗しない選び方の軸5つ
タイプが分かったら、次は「1社に絞るか、複数登録するか」を判断するための具体的な軸です。40代女性が見落としがちな5つのポイントを整理しました。
40代の成婚実績・年齢層
公式サイトに「成婚率◯%」と大きく書かれていても、その母数がどの年齢層で計算されているかまでは分からないことがほとんどです。無料相談では「40代の成婚実績は何組くらいありますか」「同世代の会員は何割くらい在籍していますか」と具体的な数字で聞いてみましょう。1社だけで同世代の会員が少ないと感じた場合は、年齢層の厚い別の相談所を組み合わせることで、紹介数の落ち込みをカバーできます。
料金体系(初期費用・月会費・成婚料)
結婚相談所の費用は「入会金」「月会費」「お見合い料」「成婚料」など項目が分かれていることが多く、初期費用の相場はおおむね10万〜30万円、月会費は5千〜2万円程度と幅があります(出典:Collect.「結婚相談所の料金相場はいくら?費用内訳・比較表・お得な選び方を完全ガイド」)。複数掛け持ちする場合はこの費用が単純に加算されるため、「1社の総額」だけでなく「2社同時に活動した場合の月々の合計負担」まで試算しておくことが欠かせません。デート代や身だしなみ代も重なる点を忘れないようにしましょう。
サポート体制・カウンセラーの質
同じ仲介型でも、カウンセラーの対応の丁寧さや相性は相談所によって、また担当者によっても大きく変わります。複数登録のメリットのひとつは、一人のカウンセラーの意見に偏らず「セカンドオピニオン」を得られる点です。一方で、担当が複数人に増えると、それぞれへの進捗報告や日程調整の連絡が二重の手間になります。無料相談の段階で「担当者とのやり取りの頻度」「連絡手段」を確認し、自分が無理なく管理できる社数かどうかを見極めましょう。
加盟連盟と会員数
結婚相談所の多くは、IBJ(日本結婚相談所連盟)をはじめ、TMS(全国結婚相談事業者連盟)、BIU(日本ブライダル連盟)、JBA(日本結婚相談協会)といった連盟に加盟しています(出典:えん婚活「結婚相談所の仕組み解説|主要連盟の違いと選び方」)。同じ連盟に加盟している相談所を2社掛け持ちしても、紹介される会員データベースが重複してしまい、出会いの母数はほとんど広がりません。掛け持ちを検討するなら、「異なる連盟に加盟している相談所」を組み合わせるのが、出会いの幅を実質的に広げるコツです。
選ぶ前にやってはいけないNG行動
相談所選びでよくある失敗は、「掛け持ちすれば出会いが増える」というイメージだけで、比較せずに似たタイプの相談所を2社同時に契約してしまうことです。同じ連盟・同じタイプの組み合わせでは費用が倍になるだけで、紹介される相手の層はほとんど変わりません。
また、複数の相談所で同時に交際を進めていることを、担当カウンセラーや交際相手に伝えないまま活動を続けるのも避けたい行動です。特に、いずれかの相談所で真剣交際に進んでいる相手がいる場合、他社での掛け持ち活動を続けるのは誠実さに欠ける行為とみなされ、トラブルの原因になります。掛け持ちする場合は、活動状況を各カウンセラーに正直に共有しておきましょう。
逆に、「1社だけで十分か不安だから」と、比較検討もせずに手当たり次第へ資料請求だけを繰り返すのもNGです。無料相談で聞くべき質問をあらかじめ決めておき、1社ずつ「タイプ」「料金総額」「連盟」を確認したうえで、組み合わせるかどうかを判断しましょう。
タイプ別おすすめの選び方
ここまでの軸を踏まえて、タイプ別に掛け持ちするかどうかの判断目安をまとめます。
手厚いサポート派:婚活に不慣れ、または一人で進めるのが不安な方は、まず仲介型1社にしっかり伴走してもらい、活動に慣れてきた段階で、異なる連盟のデータマッチング型を1社追加する「段階的な掛け持ち」がおすすめです。
費用重視派:とにかく総額を抑えたい方は、複数登録による費用の重複を避け、まずは1社に絞って「入会から成婚までの総額」を明確に把握したうえで活動するのが安心です。
出会いの母数を優先したい派:紹介人数を重視するなら、異なる連盟に加盟した相談所を2社同時に併用し、それぞれの紹介数・年齢層を横並びで比較しながら活動を進めるとよいでしょう。ただし、対応できるデートの数には限りがあるため、無理のないペースを意識してください。
どのタイプであっても、「掛け持ちすること」自体が目的化しないよう気をつけましょう。あくまで自分に合った相手と出会うための手段のひとつです。
まとめ
結婚相談所を1社に絞るか、複数掛け持ちするかに絶対の正解はありません。ただ、「成婚実績・年齢層」「料金総額」「サポート体制」「加盟連盟」という4つの軸で比較すれば、自分にとって掛け持ちが必要かどうかの判断はぐっとしやすくなります。
大切なのは、イメージや口コミだけで決めず、気になる複数の相談所の無料相談を受けて、実際の条件を横並びで比較してみることです。1社ずつ資料請求して比べるだけでも、掛け持ちすべきかどうかの答えは見えてきます。
あの火曜の夜、2つのタブを行き来していた指先も、比較の軸さえ決まれば迷わず動かせるようになります。まずは気になる相談所の無料相談を、1社からでも申し込んでみることから始めてみてください。
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