マッチングアプリLINE移行の詐欺サイン5つ|40代女性が今すぐ見抜く方法

水曜の夜、「LINE交換しませんか」の一文に手が止まった

水曜の夜9時すぎ、お風呂上がりにソファでスマホを開くと、マッチングアプリに新着メッセージが届いていました。3日前にマッチングしたばかりのお相手からです。「アプリの通知だと気づくのが遅れてしまうので、よければLINE交換しませんか」——まだ数往復のやりとりしかしていないのに、もう次のステップに誘われている。

断る理由もないような気がして、なんとなくLINEのIDを送ろうとした指を、ふと止めました。「まだ会ってもいないのに、ちょっと展開が早すぎない?」そんな違和感を覚えた経験、ありませんか。

この記事では、マッチングアプリやSNSでの「LINE移行・外部誘導」がなぜ詐欺のサインになりやすいのかを、警察庁の最新統計や典型的な手口とあわせて整理します。40代女性が今日から実践できる見分け方と、安心して婚活を続けるための考え方をお伝えします。

婚活の場で増えている詐欺の種類

マッチングアプリやSNSを悪用した詐欺には、いくつかのパターンがあります。代表的なのは次の3つです。

ロマンス詐欺は、恋愛感情を利用して金銭をだまし取るタイプです。「海外出張中にトラブルが起きた」「入院費が払えない」などの架空の事情を作り、送金を求めてきます。

結婚詐欺は、結婚を前提とした真剣な交際を装いながら、「事業資金」「家族の借金の肩代わり」といった理由でお金を引き出すタイプです。実際に会うケースも多く、信頼関係を築いてから本題に入ってくる点が厄介です。

投資・副業への勧誘は、恋愛感情や信頼関係を利用して「儲かる投資がある」「一緒に資産を増やそう」と持ちかけるタイプです。仮想通貨やFXなどが多く、最初は少額の利益を見せて信じ込ませ、徐々に高額な送金へと誘導します。

典型的な手口(警察庁の最新統計から)

警察庁が2026年5月に公表した確定値によると、2025年(令和7年)のSNS型ロマンス詐欺の認知件数は5,645件、前年比+1,821件(+47.6%)と大きく増加しています。被害額も546.4億円にのぼり、前年比で+145.5億円(+36.3%)の増加です。中でも暗号資産(仮想通貨)で送金させる手口は認知件数が前年比+177.0%、被害額が+189.7%と急拡大しており、投資勧誘型の被害がより深刻になっている傾向がうかがえます(出典:警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」)。

会わずにメッセージだけで親密になる

典型的な手口の入り口が、マッチング後すぐに「LINEで話しませんか」とアプリ外への移行を持ちかけてくる行動です。婚活トラブルに詳しい法律事務所系メディアの分析でも、業者やなりすましアカウントの多くは、マッチング成立から5通以内という早いタイミングでLINE交換を切り出してくると指摘されています(出典:田中保彦法律事務所メディア「マッチングアプリでLINE交換は危険?要注意人物の特徴と対処法」)。理由は単純で、アプリ内には通報・監視の仕組みがありますが、LINEに移ってしまえばそれが働かなくなり、相手を「密室」の状態でじっくり口説けるからです。

「ここだとすぐ返信できないので」「初心者でアプリの操作に慣れていなくて」といった、もっともらしい理由をつけてくるのも共通点です。そのままオンラインだけのやりとりが続き、「忙しくて会えない」「海外赴任中で難しい」と理由をつけて対面もビデオ通話も避け続ける相手には、注意が必要です。写真は毎日のように送ってくるのに、リアルタイムの音声・映像だけは頑なに拒む——このギャップに気づけるかどうかが、最初の分かれ道になります。

「二人の将来のために」と投資・送金を促す

LINEでのやりとりが数週間から数ヶ月続き、十分に感情的なつながりができた頃合いを見て、話題が変わり始めます。「実は良い投資先を知っている」「二人の将来のために一緒に資産を作ろう」——最初は数千円〜数万円程度の少額から始め、「本当に増えた」という実感を持たせたうえで、徐々に金額を引き上げていくのが典型的な流れです。前述の統計が示すとおり、この最終着地点が仮想通貨の送金であるケースが急増しています。少額とはいえ一度お金を動かしてしまうと、「ここまで信じたのだから」という心理が働き、引き返しにくくなる点も、この手口が厄介な理由のひとつです。

狙われやすい人の特徴と、40代以上が標的になる理由

ロマンス詐欺・結婚詐欺の被害者には、いくつか共通する傾向があります。真剣に結婚を考えていて気持ちが入りやすいこと、誠実な人だと信じたい気持ちが強いこと、そして日々のやりとりの中でLINEのようなクローズドな場のほうが「丁寧で本音を話してくれている」と安心しやすいことです。

40代女性が特に標的になりやすいのには、明確な理由があります。ある程度の貯蓄や安定した収入があること、仕事や生活で忙しく実際に会う時間を作りにくいこと、そして「大人だからこそ多少のことは受け止められる」という自負が、かえって警戒心を緩めてしまうことです。加えて、30代の頃より「ここで疑って関係を壊したくない」という焦りが強くなる時期でもあり、その心理が判断を鈍らせます。LINEでの毎日のやりとりに慣れてしまうと、「もう十分に信頼できる関係」だと錯覚しやすくなるのも見落とせないポイントです。

詐欺を見分けるチェックリスト

以下の項目に当てはまる数が多いほど、一度立ち止まって考える必要があります。

  • □ マッチングから数日、あるいはメッセージ数通のうちに「LINE交換しよう」と提案してくる
  • □ 「アプリの通知が遅い」「操作に不慣れ」など、外部への移行理由がやや不自然
  • □ LINE移行後、誘いを断っても「他のSNSでもいいので」としつこく食い下がってくる
  • □ 何度誘っても直接会えない、ビデオ通話も理由をつけて避け続ける
  • □ 「あなただけに話している」「他の人とはやりとりしていない」と強調してくる
  • □ ある程度仲良くなった頃、投資や副業の話題を自然な流れで持ち出してくる
  • □ 「少しだけ試してみて」と少額の送金や入金を勧めてくる
  • □ 職業・年齢・居住地などの基本情報があいまいで、話すたびに微妙に変わる

3つ以上当てはまる場合は、その関係を一度冷静に見直すタイミングです。「せっかく仲良くなれたのに」という気持ちはよくわかりますが、LINE移行のスピードや会えない理由に違和感を覚えたら、その直感を優先してください。

安全に婚活するには——本人確認のある相談所という選択肢

「アプリでのやりとりのたびに、相手の言葉を疑わないといけないのがつらい」——そう感じ始めたら、婚活そのものの環境を見直すのも一つの方法です。

マッチングアプリは基本的に自己申告制のため、LINEに移行してしまえば運営側の監視も及ばず、やりとりは相手と自分の間だけで完結してしまいます。一方、結婚相談所では入会時に身分証明書・独身証明書・収入証明などの提出が義務づけられており、プロフィールの年齢・職業・婚姻歴はあらかじめ証明書で確認済みです。連絡や日程調整もカウンセラーを介して行われることが多く、「気づいたら二人きりの密室でやりとりが進んでいた」という状況になりにくい仕組みになっています。

「怪しい相手を見抜くために常に気を張っている」婚活は、想像以上に消耗します。本人確認とサポート体制が整った環境であれば、そのエネルギーを本来の目的——自分に合う相手を見つけることに使えるようになります。まずは複数の相談所を比較してみるだけでも、今の婚活の選択肢は広がります。


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