日曜の夜、明日からまた1週間が始まる。そう思っただけで、ため息が出た。
マッチングアプリのメッセージ画面を開いたまま、指が止まる。
「今度の週末、会えますか?」という相手からの一文に、うれしいはずなのに、なぜか体が重く感じる。
最近、朝起きても疲れが抜けていない気がする。些細なことでイライラしたり、逆に涙もろくなったり。生理周期もなんとなく前と違う気がする。
「これって歳のせい?」「この先、もっと体調が悪くなったらどうしよう」「今のうちに婚活を頑張らないと、と思うのに、その体力が続くか自信がない」。
そんな漠然とした不安を抱えながら、それでも婚活を続けている40代女性は、決して少なくありません。
この記事では、40代の婚活でなぜ体調への不安が強くなるのか、その正体と、不安と付き合いながら婚活を続けるための考え方をお伝えします。
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なぜ40代女性は婚活で疲れてしまうのか
努力が報われない徒労感・期待と落胆の繰り返し
婚活を始めたばかりの頃は、「いい人に出会えるはず」という期待でいっぱいだったと思います。
でも、プロフィールを整えても、メッセージを頑張っても、いいなと思った相手からの返信が急に途絶える。何度か会って手応えを感じたのに、次のステップに進まない。そんな経験を繰り返すうちに、少しずつ心がすり減っていきます。
「私にどこか原因があるのかもしれない」「もう期待するのが怖い」。そう感じてしまうのは、あなたが弱いからではなく、同じような落胆を何度も経験してきたからです。人の心は、繰り返し傷つくことに対して自然と防御反応を起こします。それだけ真剣に婚活と向き合ってきた証でもあるのです。
体調の波(プレ更年期・更年期)が重なるケース
そしてもうひとつ、40代の婚活特有の悩みが「この先の体調」への不安です。
「更年期」と聞くと、まだ先のことだと感じる方も多いかもしれません。ですが実は、40代前半から「プレ更年期」と呼ばれる時期に入り、体の変化がゆるやかに始まっている場合があります。更年期そのものは閉経前後の約10年間(平均閉経年齢は50歳前後)を指しますが、その手前の40代は、ホルモンバランスが少しずつ揺らぎ始める助走期間にあたります。
この時期は、はっきりとした不調というより「なんとなく調子が悪い」「以前と何かが違う」という、輪郭のはっきりしない変化として現れることが多いのが特徴です。だからこそ、「これは更年期なのか、ただの疲れなのか、単なる気のせいなのか」がわからず、余計に不安になりやすいのです。
この背景には、卵巣から分泌されるエストロゲンの緩やかな低下があります。エストロゲンは、気分の安定に関わるセロトニンの産生にも影響しているため、量が減ることで気分の浮き沈みや、理由のはっきりしないもやもやした感覚につながりやすくなります。
婚活中にこうした体調の波と向き合っていると、次のような不安が頭をもたげてきます。
- 「今はまだ大丈夫だけど、この先もっと体調が崩れたらどうしよう」
- 「デートのたびに気力を振り絞っているけど、この体力がいつまで持つか不安」
- 「結婚や出産のことを考えると、体力があるうちに決めないといけない気がして焦る」
- 「体調の浮き沈みで相手に迷惑をかけてしまうんじゃないか」
これらは、決して考えすぎではありません。40代という年代だからこそ生まれる、自然で正当な不安です。まだ症状として確定していない「予兆段階」の不安は、目に見えないぶん、かえって心を消耗させることがあります。
「婚活疲れ」が出すサインと放置のリスク
体調への漠然とした不安は、放っておくと徐々に婚活そのものへの意欲を奪っていきます。次のようなサインに心当たりはありませんか。
- デートの予定が近づくと、楽しみより先に「体力もつかな」という不安がよぎる
- 些細なことで急にイライラしたり落ち込んだりする日がある
- 「この先の体調」を考えると婚活そのものが怖くなる
- 寝ても疲れが取れない、寝つきが悪い日が増えた
- 「今のうちに決めないと」という焦りで冷静な判断ができなくなっている
- 体調の話を誰にも相談できず、一人で抱え込んでいる
3つ以上当てはまる方は、体調不安からくる婚活疲れが静かに蓄積しているサインかもしれません。
この不安を放置してしまうと、「早く結婚しなければ」という焦りだけが先行し、本来大切にすべき相手選びの基準がぶれてしまうことがあります。また、不安を誰にも話せないまま抱え続けることで、婚活そのものが「戦い」のように感じられ、心身ともに疲弊してしまうケースも少なくありません。
不安を感じること自体は、悪いことではありません。ただ、その不安を一人で抱え込み続けることには、リスクがあるのです。
疲れたときの対処法
一度立ち止まる・休む勇気
体調への不安を感じながら婚活を続けていると、「休んだら出遅れる」という焦りが先に立ちがちです。でも、不安を抱えたまま無理を続けても、相手との会話に集中できなかったり、判断力が鈍ったりして、かえって良い出会いを逃してしまうことがあります。
1週間だけアプリを開かない日を作る。今月はデートを1件だけに絞る。「婚活について考えない日」を意識的に作る。こうした小さな休息は、後退ではなく、長く婚活を続けるための調整です。
体調に波がある時期こそ、「今週は無理をしない」と決める勇気が、結果的に婚活を長続きさせてくれます。
自分のペース・体調に合わせた出会い方を選ぶ
婚活の方法は、アプリだけとは限りません。
毎日の通知チェック、メッセージのやり取り、週末のデート調整……これらをすべて自分一人でこなすアプリ婚活のスタイルは、体調に波がある40代にとって、想像以上に負担が大きいものです。
体調が良い日に活動し、しんどい日は無理せず休む。そんな柔軟な婚活スタイルを選べる環境があれば、不安を抱えたままでも、無理のないペースで婚活を続けられます。
たとえば結婚相談所のようなサポート型のスタイルでは、日程調整や相手とのやり取りをカウンセラーが間に入って担ってくれることが多く、「今週は体調が優れないので、来週にしてください」と一言伝えるだけで済むこともあります。自分ですべてを管理しなくていいというだけで、心の負担はぐっと軽くなります。
「疲れたのはやり方のせい」=環境を変えるという気づき
「この体調で婚活を続けられるのだろうか」「もっと若くて元気なうちに頑張るべきだったのかも」。そんなふうに、自分を責めてしまっていませんか。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。体調に不安を抱えながらも、婚活をあきらめずに続けてきたあなたは、じゅうぶんに頑張っています。
問題があるとすれば、それは「あなた自身」ではなく「婚活のやり方」かもしれません。すべてを一人でこなすスタイルは、体調が安定している人にとっても負担が大きいものです。ましてや、体調に波がある時期であれば、なおさらです。
「疲れやすい自分」「不安を感じやすい自分」に合わせて、婚活のやり方そのものを見直してみる。それは後退ではなく、自分に合った場所へ移動するための、前向きな選択です。
一人で頑張らなくていい。体調に不安があっても、支えてくれる相手はいる
体調への不安は、なかなか人に話しづらいものです。婚活相手にはもちろん、友人にも「歳のせいかな」なんて軽く流されてしまいそうで、つい一人で抱え込んでしまう。
でも、40代の婚活は本来、一人で戦うものではありません。体調の波と向き合いながらでも、自分のペースで婚活を進められるようサポートしてくれる存在がいれば、不安はぐっと軽くなります。
結婚相談所のカウンセラーの中には、40代女性特有の悩みに理解のある方も多くいます。体調のことも含めて、今の状況を話してみるだけでも、「一人じゃないんだ」と思えることがあります。入会する必要はありません。まずは話を聞いてもらうことから始めてみませんか。
漠然とした不安を抱えたまま一人で頑張り続けなくていい。あなたのペースに寄り添ってくれる場所は、きっと見つかります。
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出典: 更年期は閉経前後5年ずつの約10年(平均閉経50歳前後)、プレ更年期は40代前半から始まるホルモンバランスの変化の時期、エストロゲン低下によりセロトニン産生に影響(日本産科婦人科学会、花王フェムケアLAB調査等)
