土曜の夜11時、コンビニ袋を抱えて帰る道
土曜日の夜7時から始まった婚活パーティー。会場のホテルのラウンジで名刺代わりのプロフィールカードを何枚も交換し、愛想笑いを続けて2時間。気になる人からの連絡先交換はゼロで、帰りの電車ではどっと疲れが押し寄せてきます。最寄り駅を出て家までの道、なぜか足はいつものコンビニに向かい、気づけばポテトチップスとアイス、板チョコを両手いっぱいに買い込んでいました。家に着いてソファに座り込み、テレビもつけずに黙々と食べ続ける夜11時。気がつけばお菓子の袋は空になり、罪悪感だけが残ります。翌朝、体が重くて鏡を見るのも億劫になる——そんな週末を繰り返していないでしょうか。逆に、マッチングアプリで気になる相手とやり取りしている日は緊張で喉を通らず、気づけば夕食を抜いてしまう、という方もいるかもしれません。仕事帰りに「今日は誰からも連絡が来ていないか」とスマホを確認するだけで胃のあたりがきゅっと締まり、そのまま何も食べる気になれないまま眠ってしまう夜。どちらも方向は正反対でも、「婚活疲れ」が体に出ているサインという点では同じです。
なぜ40代女性は婚活で疲れてしまうのか
「気づけば食べ過ぎている」「食べる気になれない」——この食欲の乱れは、単なる自己管理の甘さではありません。40代という年代特有の事情が重なって、心と体のバランスを崩しやすくしているのです。
努力が報われない徒労感・期待と落胆の繰り返し
プロフィール写真を選び直し、自己紹介文を何度も書き直し、パーティーやアプリに時間とお金をかけて臨んでも、思うような出会いにつながらない。頑張った分だけ落胆も大きくなり、「今度こそ」と気合を入れ直すたびに、心はすり減っていきます。人は強いストレスを感じると、脳がエネルギーを欲して高カロリーな食事を求めやすくなる一方、緊張や不安が続くと消化器官の働きが抑えられて食欲そのものが落ちることもあるとされています(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「ストレスと食生活」)。婚活での「頑張ったのに報われない」という気持ちの浮き沈みが、そのまま食べ方の乱れとして体に表れているケースは、決して珍しいことではないのです。
体調の波(プレ更年期・更年期)が重なるケース
加えて、40代は女性ホルモンのエストロゲンの分泌が変動しやすい「プレ更年期」にさしかかる年代でもあります。更年期とは、閉経をはさんだ前後5年ずつ、合計約10年間を指すとされ、日本人女性の平均的な閉経年齢が50〜51歳頃であることから、45〜55歳頃がその時期にあたるといわれています(出典:大塚製薬「更年期とは」)。エストロゲンは、気持ちを安定させる神経伝達物質「セロトニン」の産生にも関わっているとされ、その分泌が不安定になると、感情のコントロールだけでなく自律神経を通じて消化機能にも影響が及びやすいと指摘されています(出典:相談e-眠り/エーザイ「女性ホルモンと睡眠の関係について専門家が解説」)。つまり、婚活そのもののストレスに加えて、ホルモンバランスの波による食欲の乱高下が重なり、「なぜか食べ過ぎる」「なぜか食べられない」が起こりやすくなっている時期でもあるのです。これはあくまで一般的な傾向であり、感じ方には個人差があります。体重の急激な変化や不調が続く場合は、無理に自己判断で抱え込まず、婦人科などの専門機関に相談することも選択肢のひとつです。
「婚活疲れ」が出すサインと放置のリスク
食欲の変化は、体からの分かりやすいSOSサインです。婚活パーティーやデートの前後だけ暴飲暴食してしまう、逆にマッチング相手とのやり取りがある日は食事が喉を通らない、休日にまとめて食べて平日はほとんど食べない——こうした波が続くと、体重の増減だけでなく、寝つきの悪さや肌の調子、日中の集中力にも影響が及んでいきます。
何より見過ごせないのが、「また食べ過ぎてしまった」「今日もちゃんと食べられなかった」と、食べ方そのものを責めてしまう心の負担です。婚活の結果が出ないことへの落ち込みに、食生活の乱れへの自己嫌悪まで重なると、婚活を続けること自体が二重につらいものになってしまいます。さらに、体重や体型の変化が気になり始めると「こんな自分では選ばれないかもしれない」と、婚活そのものへの自信まですり減ってしまうこともあります。食欲の変化は意志の弱さの表れではなく、それだけ心と体に負荷がかかっているサインだと捉えることが、次の一歩につながります。放っておいて「そのうち落ち着くだろう」とやり過ごしてしまうと、乱れた食生活と婚活疲れが互いを悪化させる悪循環に入り込みやすいことも、知っておいて損はありません。
疲れたときの対処法
食欲の乱れを感じたら、「もっと頑張って自分を律しよう」とするより先に、婚活そのものから少し距離を置いてみることが回復の近道になります。
一度立ち止まる・休む勇気
今週末のパーティー参加や、返信を急がなければと感じているメッセージのやり取りを、思い切って一つお休みしてみましょう。婚活の予定を入れない日を作るだけで、食事の時間もいつも通りのリズムに戻りやすくなります。「休むと出会いを逃す」と焦る気持ちはよく分かりますが、心と体が整っていない状態で臨んでも、本来の自分らしさは伝わりにくいものです。休むことは後退ではなく、次に良い出会いをつかむための準備期間だと考えてみてください。
自分のペース/体調に合わせた出会い方を選ぶ
また、婚活パーティーやアプリのメッセージ、相談所でのお見合いを同じ週に詰め込みすぎていないか、一度スケジュールを見直してみるのもおすすめです。「今週は1件だけ」「体調が優れない日は予定を入れない」など、あらかじめ自分の中でルールを決めておくと、食欲の波にも振り回されにくくなります。食事の記録を簡単につけておき、婚活の予定と自分の体調・食欲の関係を客観的に眺めてみると、無理をしているタイミングが見えてくることもあります。たとえば「パーティーの翌日は決まって食欲がない」「連絡が来ない日が続くと甘いものが増える」といった自分なりのパターンに気づけると、それだけで対策の立てようがあります。すべてを完璧にコントロールしようとせず、「今日はこういう日だから仕方ない」と受け止めてあげることも、立派なセルフケアのひとつです。
「疲れたのはやり方のせい」——環境を変えるという気づき
ここで少し視点を変えてみませんか。食欲が乱れてしまうのは、あなたの意志が弱いからでも、婚活への本気度が足りないからでもありません。すべての段取りやペース配分、気持ちの切り替えを一人で背負い込みながら進めるやり方そのものが、今のあなたには負担が大きすぎるだけなのかもしれません。
パーティーの選定も、アプリでのやり取りも、断られたときの気持ちの立て直しも、全部を一人でこなそうとする環境では、心と体が悲鳴を上げてしまうのは自然なことです。「もっと自分を律しなきゃ」と自分を追い込む前に、「そもそも、これだけのことを一人で抱え込もうとすること自体に無理があるのかもしれない」と考えてみることが、状況を変える最初の一歩になります。
一人で頑張らなくていい——支えてくれる相手・サポート型相談所
婚活は、本来なら食事も睡眠も犠牲にしてまで一人で背負い込むものではありません。今のあなたのペースや体調を理解した上で、お相手選びや進め方を一緒に考えてくれる存在がいるだけで、心にかかる負担は大きく変わります。だからこそ、カウンセラーが伴走してくれる、サポート型の結婚相談所という選択肢を知っておくことには意味があります。
「また食べ過ぎてしまった」「今日は何も食べられなかった」と一人で自分を責める夜を減らせるだけでも、婚活への向き合い方は変わってくるはずです。すべてを自分の意志の力だけで乗り切ろうとしなくても、専門家に相談しながら、自分のペースで進めていい——まずは無理をせず、一緒に考えてくれる環境に目を向けてみてください。
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