ロマンス詐欺、40代が最多被害|婚活アプリ以外のSNS友達申請に潜む手口と見分け方

木曜の夜、お風呂上がりにソファでインスタグラムを開いたら、通知が1件。見たことのない外国人男性から「フォローリクエスト」が届いていました。プロフィール写真は、外国のドラマに出てきそうな端正な顔立ち。プロフィール欄には「Doctor, based in Tokyo(現在は東京在住の医師です)」の文字。婚活アプリなんて一度も入れたことがないのに、なぜか胸の奥がちょっとだけ弾みました。

「いいね」を返した数日後には「あなたの笑顔がとても素敵ですね」とDM(ダイレクトメッセージ)が届き、気づけば毎晩やり取りする関係に。「これって、もしかして”出会い”というやつなのかな」と浮き足立つ自分と、「そもそも婚活サイトも使っていないのに、こんな都合よく素敵な人が現れる?」と冷静な自分が、頭の中でせめぎ合っていませんか。

実はこの「マッチングアプリを使っていないから大丈夫」という思い込みこそが、いま一番危ういポイントです。この記事では、婚活アプリの外側、つまりInstagramやFacebookの友達申請から始まる詐欺の実態と、40代女性が特に狙われる理由、そして安全に出会うための一歩を整理していきます。

婚活で増えている詐欺の種類(ロマンス詐欺・結婚詐欺・投資勧誘)

婚活の場に潜む詐欺には大きく3つのタイプがあります。恋愛感情を利用してお金を引き出す「ロマンス詐欺」、結婚を前提とした交際を装い生活費や借金の肩代わりを求める「結婚詐欺」、そして恋愛関係を足がかりに暗号資産やFXへ勧誘する「投資勧誘型」です。

これらに共通するのが、出会いのきっかけが必ずしも「婚活」や「マッチングアプリ」ではないという点です。むしろ最近では、日常的に使っているInstagramやFacebookに突然届く友達申請やフォローが、詐欺の入口になっているケースが目立ちます。婚活のつもりがなくSNSを眺めていただけなのに、気づけば「運命の出会い」を演出されていた、という声も少なくありません。

典型的な手口(最新データ・警察庁統計)

警察庁のSOS47(特殊詐欺対策ページ)の発表によると、令和7年(2025年)の1年間で認知されたSNS型ロマンス詐欺は5,604件、被害額は552.2億円にのぼり、前年から件数・金額ともに大きく増加しています。接触の入口として使われたツールは、マッチングアプリが最多ではあるものの、Instagram・Facebookからの接触も合わせるとその割合は年々広がっており、「婚活アプリさえ使わなければ安全」とは言えない状況になっています。

会わずにメッセージだけで親密になる

典型的なパターンは、フォローや友達申請から始まり、こちらが反応するとすぐに「あなたのプロフィール写真に惹かれました」といった好意的なメッセージが届くというものです。「海外で仕事をしている」「今は現場勤務で忙しい」など、会えない理由を用意した上で、メッセージのやり取りだけは毎日欠かさず、時には1日に何十通も届きます。

物理的に会わない関係だからこそ、言葉の分量で親密さを演出してくるのがこのタイプの特徴です。さらに「これは二人だけの秘密にしよう」「家族に話すとまだ早いと言われそうだから」と、周囲に相談させない誘導が入るのもよくあるパターン。SNS上の出来事だからこそ、家族や友人に「実はこんな人とやり取りしていて」と切り出しにくく、一人で抱え込みやすい構造になっています。

「二人の将来のために」と投資・送金を促す

数週間から数ヶ月ほどメッセージのやり取りが続き、関係が深まったと感じ始めた頃に出てくるのが、「二人の将来のために資産を増やしておきたい」「知人が紹介してくれる特別な投資案件がある」という話です。断ろうとすると「僕たちの将来に興味がないの?」と関係性を盾にされることもあります。

要求は最初、少額の「お試し送金」から始まり、これがきちんと利益として返ってくることで信頼が積み上がり、次第に金額が大きくなっていくのが典型的な流れです。近年は暗号資産(仮想通貨)を使った送金型の被害が特に増えており、警察庁の統計では、暗号資産が主な被害金交付形態になっているものが被害総額の半数近くを占めています。「投資に詳しい素敵な人」を装う手口は、年々巧妙になっています。

狙われやすい人の特徴と、40代以上が標的になる理由

警察庁の年代別データによると、SNS型ロマンス詐欺の被害者は40代から60代までの中高年層が全体の7割超を占め、なかでも40代は単独の年代として最も高い割合を記録しています。「世間知らずな若い人が騙されやすい」というのは誤解で、実際には社会経験を積んだ40代女性こそが最も狙われやすい層なのです。

理由として考えられるのは、ある程度の貯蓄や収入があり送金する余力があること、そして「そろそろ結婚を」という気持ちに、忙しさゆえの孤独感が重なりやすいことです。SNSでの友達申請は、婚活アプリのように「出会いを探している」という構えがない分、警戒心が緩んだ状態で届きます。「別に婚活のつもりじゃなかったから」という油断こそ、詐欺グループにとって好都合な入口になっています。

詐欺グループは、こちらの警戒心を段階的に緩めていく手順を熟知した組織的な集団であることが多く、プロフィール写真、経歴、メッセージの文面すべてが計算し尽くされたものです。SNSを何気なく眺めていただけで巻き込まれてしまったとしても、それはあなたの注意力の問題ではなく、日常のすき間に入り込むよう設計された手口に、たまたま出会ってしまっただけのことです。

詐欺を見分けるチェックリスト

次の項目に心当たりがないか、一度振り返ってみてください。婚活アプリを使っていない人ほど、見落としやすいポイントです。

・婚活サイトやアプリを使っていないのに、知らない異性から突然フォロー・友達申請が届いた
・プロフィール写真が芸能人やモデルのように整いすぎている
・「医師」「エンジニア」「軍関係」など、海外在住のハイスペックな肩書きを名乗っている
・やり取りを始めてすぐに「運命」「特別な人」といった言葉が出てくる
・会おうとすると、必ず理由をつけて先延ばしにされる
・「二人だけの秘密にしよう」と、家族や友人に話さないよう求められる
・投資や暗号資産、副業の話を相手から切り出してくる

3つ以上当てはまる場合は、一度立ち止まって関係を見直すサインです。SNSで気軽に始まった出会いほど、疑うタイミングを逃しやすいということを、頭の片隅に置いておいてください。

安全に婚活するには(本人確認のある相談所のメリット)

SNSの友達申請から始まる出会いが危ういのは、そもそも「本人確認」という工程がどこにも存在しないからです。名前も年齢も職業も、名乗った内容をそのまま信じるしかなく、実在するかどうかさえ確かめる手段がありません。婚活アプリであっても匿名性が高いものは同様の危うさを抱えています。

一方、結婚相談所の多くは入会時に独身証明書や本人確認書類の提出を必須にしており、収入や勤務先の証明を求めるところもあります。「実在する、独身の、名乗った通りの人物」であることが前提になった状態で出会えるのは、SNSでの偶然の出会いにはない安心材料です。加えて、担当のカウンセラーという第三者がいることで、「この人ちょっと変かも」と感じた時にすぐ相談できる相手がいるのも心強いところです。

「素敵な出会いは向こうからやってくるかもしれない」という期待は、誰にでもある自然な気持ちです。ただ、その期待につけ込む人がいるのも事実です。今度は、本人確認という土台がある安全な場所で、その気持ちを大切にしてみませんか。まずは入会を決める前に、話だけ聞いてみるところから始めてみてください。


結婚相談所を比較してみる

▼ 複数の相談所を比較してから入会したい方はこちら

【無料】結婚相談所を一括比較する

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。